妙法寺山門 享保14年(1729) 大工西田弥八郎建立 鐘は中央  兵庫県丹波市青垣町小倉  2003.5.5
妙法寺山門 享保14年 大工西田弥八郎建立  兵庫県丹波市 2003.5.5

  竹内正道著作集  立正山 妙法寺 第一章  
妙法
  はじめに  立正山 妙法寺  妙法蓮華経はどんなお経  本尊さまは何ですか
開山の智願院さま  法華宗はどんな宗旨  毎日のおつとめ  妙見さん  鬼子母神さま
 

Rissyouzan Myouhouji

 
   
 



 
 
 

vol.104  2005.2.12

 

はじめに
 Introduction 

 

 

 二十一世紀はどんな社会になるのでしょうか。資本主義が行き詰まり「ものに代わってこころの社会」になるとか、個人の人権がさらに重視され、競争の社会から共生の社会になるといわれています。

 資本主義は豊かさと便利さ、快適さをもたらし科学・技術・医学を発展させ、経済成長・消費拡大が美徳とされてきました。しかし、人間の欲望には限度がありませんので、有限の地球を市場原理にまかせてきましたため人類破滅の危機が近づいてきました。異常気象人口爆発貧富の拡大環境破壊資源の枯渇医療費の増大など大きな課題をつきつけられ、政治経済教育も大改革をしなければならなくなり、日本の不況がアジア諸国に迷惑をかけています。

 

 釈尊がこの世にお生まれになったのは、この世の人々に仏さまの悟りと同じ悟りを開かせて、平和で安楽な生き方をさせるためでありました。その教えが仏教であり、仏教の根本が法華経なのです。この法華経を心から信じ、よりどころとして生活しなければ、幸福な人生などありえないと日蓮聖人はいわれております。人は六道に流転し五濁の泥にまみれて生きているけれども、心の底に仏性をもっているので、これに気付き、開花されるために生まれてきたのだといわれています。

 正しいことが行われず、悪いことをしてもとも思わない世の中で生きていても、仏性があらわれ、悪いことは悪いとわかり、善いことは善いとわかる心が信仰でつちかわれてくるのです。善根を積めば善果が、悪業をなせば悪い報いが必ずくるので善根をつんでいれば成仏も間違いないという法華経の教えを信じ、理解し、日々の生活に生かすことを本仏さまに誓い祈る信仰が大切なのです。

 

 妙法寺の檀信徒の方はこの法華経に篤い信仰と深い理解をしめされて、お題目を唱えながら生活され、妙法寺の護持につとめてこられました。信仰されたのです。ところが、最近高齢化の社会となり、寺は葬式、法事だけの関係となり、親の法事も塔婆だけとなり、若い人は信仰と無関係な毎日を送っており、ものを見る価値判断も「損か得か」という経済観念が優先され、親と子夫婦の関係、人間関係も「愛と信仰」を忘れた希薄なものとなり家庭の崩壊が増えてきました。

 共生の時代です。先祖のこと、仏教、法華経の真理への参入、何を祀り、何を信仰するのが正しいのか、妙法寺はどんな由緒があり、檀家の人に何を教えようとしているのかということをはっきりさせなければなりません。檀家や、ご縁のある方でさえ何を本尊とし、何を教えている寺かはっきりしないというのでは住職の怠惰です。

 

 そのような思いからこの本を書きました。どんな年中行事を何のためにしているのか、妙法寺四百五十年の寺歴で、何を大切にしてこの寺を護持してきたのか、特に明治以降の百年間、どのような住職、総代、そして苦しい生活の中から妙法寺をまもってきた有縁の人々のことを後世に伝えたいという思いもありました。

 調査に時間をかけたのは、檀家の先祖のことです。先祖のことをできるだけはっきりさせ、自分の命のみなもとの深さに気づき「みなもとの遠い大生命」とのかかわりで生きていることを再発見することが個人の尊厳にかかわることであり先祖との共生が大切だからです。ただ寺の資料では女性のことがわかりにくく限界があります。

 このささやかな小冊子がご縁のあります方々に読んでいただき、家族の話題にしていただきたいものと念じております。

 

平成十年秋  妙法寺住職  竹内正道

 

 

 

 

 
 





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