ゼフィランサス FOLLOW YASUMASA ON    
@zephyorg's Mutual Friends  
 
自然  地球  生命  人体  幸せ  愛情  暮らし  知識  経営  歴史  八島ノート  ご挨拶
 
 
 
 

Twitter
Google
Wikipedia
Amazon
Yahoo!

研究  芸術  名作  日本語  作詩  世界の名言  インターネット  情報源  参考文献

 作詩  Versification Updated 2017.06.17
恵比寿ガーデンプレイス センター広場

作詩  言の葉  梁塵秘抄  小倉百人一首  詩魂    情報源  参考文献

 

  熱海、一遍書きたいな、窓ちらり、今日も書けなかったな。熱海、熱海―。紙と鉛筆、ベッドに引っ繰り返って海酸漿、手の中にある、一人の手じゃ詰まらない。握り、二人握り合わせた手の中に、海酸漿がありました。伊東の町のロマンスよ、恥かし出湯の思い出よ。涙の瞳が訴える、二度と会えないその人に〜。よし、二番出来た、お仕舞い。熱海の駅が見える頃、網代の端に薄れ行く、伊東の灯りを振り返り、君と別れた砂浜の、切ない思いに咽ぶ間も、闇は無情に遠ざかる、拵えて三番。僕の歌、そんな風にしていつも出来ます。気の向いた時に書く。

 品性を磨く。詩。ある人のは何をやっても品がいい。

 桜もうちりかけて、ここみてるみたい。なかにはあざやかな桜貝みたいな、中にはまっ白みたいな、歩くとこいっぱい。花がさいてもぱっとちってしまう。はっぱ、ふみながら歩いて、花もさかないで、人にふまれる。なぜさかない、葉っぱだから。それみたら、小さい花でもいい、さくだけいい、思ったら元気出してね。

 キヌの嫁、神戸の小さい。涙が出てきた。

 瑞祥、常ならぬ現世に喜びの涙あり。僕これ泣きながら書いた。やまとことば、忘れられてゆく。即ち心が忘れられてゆく。高尚なことが分からなくなる。知識そのもの、秀でたもの、品格がある。心があれば。日本の言葉の美しさ。奥の深さ、よそに類がない。

 あの雲の下、自由詩がいい

 品性を磨く。ある感情で書くある感情

 一言一句が大事なんです

 詩、どれだけの感情の持ち主であるか。どれだけの学問の持ち主か。風のなり、ちょっとの時間でいいから勉強しとく。

 味わいのある深みのある温かい心。品のいいものを選ぶ、魂、心がきれい。詩魂。美しいものより一層美しく。風一つでも色んな表現、花一つでも花一かけら。人間の一生、地球の生命にも、習い性となる。絶えず上品の仲間入り。良いものをごらんなさい。一流ものばかり、目がこえる。イミテーションだ一目で分かる。

 心のつながり。いい心、いい文句、この気持ち、責めも悲観も何もない。美しいもの求めて生きている。楽しくみんなと一緒にこうやってやってゆける間は幸せなんです。やれなくなってしまえば終わりなんです、おしまい。

 こっちまで胸がおかしくなってくる。

 10分で書くつもり2分超過した。身一人で詩が曲がでてくる。何もないと楽しめないというのが、語物、歳時記、信じられない。人間は一生懸命やってみるべきでしょうね。喜びに変えることができる。それが知識。その分、幸せを味わえる。

 こぼれ酒、上手下手、できるできないでなく、品があるか下品かです。ある人のは何をやっても品がいい。品性。持って生まれてるものもあります。程度の低い大衆に媚びるってこといやです。

 わりきって、幸せの生き方。世の中の指導者による。これからの世の中、今いいと思えない。演歌、程度が低い。はぶりきかしてる。叙情詩、学芸いったらバカにされる。今の世の中そう。せめて美しい、程度の高い花園残しておきたい。でないと世の中、どこまで落ちる。

 文化庁働きかけて

 本当の僕内販の叙情詩、人の心の中を揺する

 愛しのゼフィランサス



























VOL.87    2004.12.31

 

        言の葉

 

 本日は、美しい日本語を木俣修「現代作歌用語辞典」、「八島義郎作品集」から

 

 天 牽牛織女 十六夜月 満月 朧月 片割月 寝待月 季節・日 昔 嘗 去年 過去 過 逝 種々
数多 微 細々 在在・歴々 幾年瀬 永久・永遠 悠遠 今生 現世 現 浮世 酣 音信 朝 朝夕
入陽 夕間暮 日暮刻 彼誰時 暮 宵闇 暁 陽炎 微風 風花 茜雲 東風 五月雨 細流 漣波・
小波 水面 飛沫 潮騒 薫 國 家 他家 故郷 郷里 外国々 四方山 野末 辺 端 何処

 あめ けんぎゅうしょくじょ いざよい もちづき おぼろづき かたわれづき ねまちづき とき かみ
かつて こぞ・こぞのとし こしかた よぎる ゆく くさぐさ あまた かすか こまごま ありあり いくとせ
とこしえ・とわ ゆうえん こんじょう うつしよ うつつ うきよ たけなわ おとずれ あした あさなゆうな
いりび ゆうまぐれ ひぐれどき かわたれどき とばり よいやみ あかつき かげろい そよかぜ
かざはな あかねぐも こち さみだれ せせらぎ さざなみ みなも・みずのおも しぶき しおざい か
まち や よそ くに さと とつくにぐに よもやま のずえ ふち・ほとり はな・は いづこ

 

 蕾 草莚 叢 木葉摺れ 木間 紫陽花 公孫樹 木苺 胡桃 辛夷 桜花 芍薬 躑躅 野葡萄 木槿
花蓆・花筵 花弁 一片 揚羽蝶 胡蝶 蝉時雨 蜩 海酸漿 塒 囀る 谷渡り 高音 鶯 鳳凰
金絲雀 翡翠 黄鶲 鶫 椋鳥 鴎

 つぼみ くさむしろ くさむら このはずれ このま あじさい いちょう きいちご くるみ こぶし さくら
しゃくやく つつじ のぶどう むくげ はなむしろ はなびら ひとひら あげはちょう こちょう せみしぐれ
ひぐらし うみほうずき ねぐら さえずる たにわたり たかね うぐいす おおとり カナリヤ かわせみ
きびたき つぐみ むくどり かもめ

 

 貴女 少女 女 可愛娘 手弱女 娘子 女・男・他人・方 何 誰 夫婦 體 体 俤・思影・面影 顔容
眉目 目 瞳 瞼 睫毛 眸・目差・眼差 眼 円 流し目 泪 耳許 唇 靨 項 頸 傾げ 腕 両腕
両手 掌 膚 柳腰 年齢 齢 幾才 廿才 色香 艶 艶姿 移り香 芳香う 脂粉 頬紅 微笑・笑 温
婀娜 嫋 貴 妙 清浄 気儘 類無 一際 悩まし 可憐 仇花・徒花 麗 健気 幼気 初々し 初心
怖々 美し 仕草 素的 健やか 賞 称う 爛漫 鯔背 凜凜しさ

 あなた おとめ おみな かわいこ たおやめ むすめご ひと だれ たれ めおと からだ すがた
おもかげ かんばせ みめ ま め・ひとみ まぶた まつげ まなざし まなこ つぶら ながしめ なみだ
みみもと くち えくぼ うなじ くび かしげ かいな もろうで もろて たなぞこ・たなごころ・て・てのひら
はだえ やなぎごし とし よわい いくつ はたち いろか つややか・なまめかし・あでやか あですがた
うつりか におう しふん ほおべに えみ・ほほえみ ぬくみ あだ しなだれ・たおやか たかい・
あてやか たえなる きよら きまま たぐいなく ひときわ なやまし かれん あだばな・つればな
うるわし・うらら けなげ いたいけ ういういし うぶ おづおづ うまし・みめし・えし・はし・よし しぐさ
すてき すこやか めでる・めずる たとう らんまん いなせ りりしさ

 

 倖 瑞祥 愛し 惚れる 絆される 頬摺り 囁き 和 憩 睦言・睦云  言の葉 腕枕 抱く 接吻
密やか 密事 褥・茵 繙く 露 転び 恍惚 一夜 傍・片方 凭れ 魂 情 誘う 訪う 溢る 憧 仄々
仄 綻び 迸る 漲る 駆る 綾の糸 馴れ初め 絆 縁 運命 理 逢瀬 仮初 仮寝 泡沫 暫し
沈黙 瞬間 瞬く 一刻

 しあわせ ずいしょう はし・おし・いとし・いじらし・いつくし ほれる ほだされる ほおずり ささやき
なごむ いこい むつごと ことのは うでまくら いだく くちづけ ひめやか みそかごと・みつごと
しとね ひもとく あらわ まろび うっとり ひとよさ かたえ もたれ みたま ふぜい いざなう おとのう
あふる あこがる・なつかしむ ほのぼの ほのか ほころび ほとばしる みなぎる かける あやのいと
なれそめ きずな えにし さだめ ことわり おうせ かりそめ かりね うたかた しばし しじま
たまゆら またたく ひととき

 

 侘し・寂し 遣瀬 空 頼辺 絡 攪き乱す 小焼る 疼 當 徒波 当所 彷徨 流離 遑う 柵 滲
啜り泣き 縋 荒 爛 辛 虜 靡 啼 逸る 烈 儚 走せる 只 犇々 咽 頑 零 心算 何是 猶も
離れ・最後 切ない 生活 口遊 爪弾 囃 絹摺 簪 白銀 巷 往来 燈火・灯火・灯 点る 夕餉
暖簾 枝折戸 毛氈 美酒 篝火 温泉 数葉 紙片 言伝 返事・答え 手折る・手織る 仮令 真中
赤心

 わびし やるせ うつろ・むなし よるべ からむ かきみだす こがれる うずく あて あだなみ あてど
さまよい さすらい ただよう しがらみ しみる・にじむ すすりなき すがる すさむ ただれる たゆる
とりこ なびく なく はやる はげし はかない はせる ひたすら ひしひし むせぶ かたくな こぼれる
つもり なぜ なおも わかれ せつない くゆらし くちずさむ つまびき はやす きぬずれ かんざし
しろがね ちまた ゆきかう・いきき ひ・あかり・ともしび ともる ゆうげ のれん しおりど もうせん
うまざけ かがりび いでゆ・ゆ すうよう かみきれ ことづて いらえ たおる たとい さなか まごころ

 

 

 僕が八島先生のもとで詩の勉強を始めたのは、二八(にはち)の頃。大きめの単語カードで百人一首を覚えたり。叙情詩、自由詩、感性や感覚、情緒、情操、詩魂、自然観察力、四季の移ろい、人の世の移り変わり…。当時、小学生の女の子や主婦たちと一緒に話題豊富な彼の話に聞き入ったものです。まず単語を覚える、次に熟語、それがセンテンスとなる。詩はこころ、曲は感情。ちょっとの時間があれば辞書を抱えてますetc。。。。 前もって知識を得ると楽しみが大きいですねo(^-^)v!♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八島義郎





























@ryoujin_hishou

梁塵秘抄

 



VOL.53    2002.09.10

 

        梁塵秘抄

 

 「そよ ほのぼのと 有明の月の 月かげに 紅葉吹きおろす 山おろしの風」

 

 後白河院の勅撰に成る「梁塵秘抄」は、平安末期から鎌倉にかけて「今様」と呼ばれた流行歌集で治承3年(1179)成立、約560首が現存。長歌・古柳・今様・法文歌・神歌・口伝集から成り、当時の人々の会話・心情を髣髴とさせる。扇や鼓で拍子をとり、琵琶や横笛・笙を伴うことも。
 父をして「天皇の器でない」、臣下から「黒白を弁ぜぬ」、「制法に拘らず意思を通す」、「比類少き暗主」、「愚物」、「日本国第一の大天狗」と評された院は、源平興亡のさなか37年のながきにわたり帝王の座を保持した。

 

            巻第一

    長歌 十首

        祝

 「そよ 君が代は 千世に一たび 居る塵の 白雲かかる 山となるまで」

        春

 「そよ 春立つと いふばかりにや み吉野の 山もかすみて 今朝は見ゆらん」
 「そよ わがやどの 梅の立ち枝や 見えつらん 思ひのほかに 君が来ませる」

        夏

 「そよ わがやどの 池の藤波 咲きにけり 山ほととぎす いつか来鳴かん」

        秋

 「そよ 秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる」

        冬

 「そよ ほのぼのと 有明の月の 月かげに 紅葉吹きおろす 山おろしの風」    源信明

        雑

 「そよ 津の国の 長柄の橋も 尽くるなり 今はわが身を 何にたとへん」
 「そよ 大原や 朧の清水 世にすまば またも相見ん 面がはりすな」
 「そよ 掬ぶ手の しづくに濁る 山の井の 飽かでも人に 別れぬるかな」

 

    古柳 三十四首

 「そよや 小柳によな 下がり藤の花やな 咲きにをゑけれ ゑりな むつれたはぶれ や うちなびきよな 青柳のや や いとぞめでたきや なにな そよな」

 

    今様 二百六十五首

        春 十四首

 「新年 春来れば 門に松こそたてりけれ 松は祝ひのものなれば 君がいのちぞながからん」
 「春の初めの歌枕 霞たなびく吉野山 うぐひす 佐保姫 翁草 花を見すてて帰る

 「和歌にすぐれてめでたきは 人丸 赤人 小野小町 躬恒 貫之 壬生忠岑 遍照 道命 和泉式部
 「常に消えせぬ雪の島 蛍こそ消えせぬ火はともせ 巫鳥といへど濡れぬ鳥かな 一声なれど千鳥とか」
 「釈迦の月は隠れにき 慈氏の朝日は まだ遥か そのほど長夜の暗きをば 法華経のみこそ照らいたまへ」

 

            巻第二

    法文歌 二百二十首

        仏歌 二十四首

 「ほとけは常にいませども うつつならぬぞあはれなる 人のおとせぬあかつきに ほのかに夢にみえたまふ」

 

 

 「春のはじめの梅の花 喜び開けて実なるとか」
 「風になびくもの 松の梢の高き枝 竹の梢とか 海に帆かけて走る船 空には浮雲 野辺には花薄」

    すぐれて速きもの 鷂 隼 手なる鷹 滝の水

 「舞へ舞へ蝸牛 舞はぬものならば 馬の子や牛の子に蹴させてん 踏み破らせてん まことに美しく舞うたらば 華の園まで遊ばせん」
 「よくよくめでたく舞ふものは 巫女 小楢葉 車の筒とかや やちくま 侏儒舞 手傀儡 花の園には蝶 小鳥」
 「すぐれて速きもの 鷂 隼 手なる鷹 滝の水 山より落ち来る柴車 三所 五所に申すこと」

 

    このごろ京に流行るもの わうたい髪々 えせ鬘

 「きんたち 朱雀 はきの市 大原 静原 長谷 岩倉 八瀬の人 集まりて 木や召す 炭や召す 盥船 品良しや 法師にきね換へ給べ 京の人」
 「このごろ京に流行るもの わうたい髪々 えせ鬘 しほゆき 近江女 女冠者 長刀持たぬ尼ぞなき」
 「鷲の棲む深山には なべての鳥は棲むものか 同じき源氏と申せども 八幡太郎は恐ろしや」
 「山城茄子は生ひにけり 採らで久しくなりにけり 赤らみたり さりとてそれをば捨つべきか 措いたれ 措いたれ 種採らむ」

 

    暁 しづかに 寝覚めして 思へば 涙ぞおさへあへぬ

 
 「慈悲の眼は あざやかに 蓮のごとくぞ 開けたる 智恵の光は よそよそに 朝日のごと 明らかに」
 「寂滅道場 音なくて 迦耶山に月隠れ 中夜の静かなりにしぞ はじめて正覚成りたまふ」
 「妙見大悲者は 北の北にぞおはします 衆生願ひを満てむとて 空には星とぞ見えたまふ」
 「ほとけも昔は人なりき われらも終にはほとけなり 三身仏性 具せる身と 知らざりけるこそあはれなれ」
 「暁 しづかに 寝覚めして 思へば 涙ぞおさへあへぬ はかなくこの世を過ぐしても いつかは浄土へ参るべき」

    神も昔は人ぞかし

 「嵯峨野の興宴は 鵜舟 筏師 流れ紅葉 山陰ひびかす箏の琴 浄土の遊びに異ならず」
 「ちはやぶる神 神におはしますものならば あはれにおぼしめせ 神も昔は人ぞかし」
 「この巫女は様がる巫女よ 帷子に 尻をだにかかいで ゆゆしう憑き語る これを見たまへ」
 「神ならば ゆらら さららと降りたまへ いかなる神か物恥はする」
 「熊野へ参らむと思へども 徒歩より参れば道遠し すぐれて山きびし 馬にて参れば苦行ならず 空より参らむ 羽賜べ 若王子」

 

    池の澄めばこそ 空なる月影も宿るらめ

 「遊びをせんとや生まれけむ 戯れせんとや生まれけん 遊ぶ子どもの声きけば わが身さへこそゆるがるれ」
 「聟の冠者の君 何色の何摺りか好うだう 着まほしき 麹塵 山吹 止摺りに 花村濃 御綱柏や 輪鼓 輪違 笹結 纐纈 まへたりのほやの 鹿子結ひ」
 「楠葉の御牧の土器造り 土器は造れど 娘の顔ぞよき あな美しやな あれを三車の 四車の 愛形手車にうち乗せて 受領の北の方と言はせばや」
 「池の澄めばこそ 空なる月影も宿るらめ 沖より こなみの立ち来て打てばこそ 岸も うはなり打たんとて崩るらめ」

 

    何とてむねを合はせ初めけむ

 「山の調めは桜人 海の調めは波の音 また島めぐるよな 巫女が集ひは中の宮 化粧遣戸はここぞかし」
 「年の若き折 戯れせん」
 「東屋の つまとも終にならざりけるもの故に 何とてむねを合はせ初めけむ」
 「女の盛りなるは 十四五六歳 二十三四とか 三十四五にし なりぬれば 紅葉の下葉に異ならず」
 「心の澄むものは 霞 花園 夜半の月 秋の野辺 上下も分かぬは恋の路 岩間を漏りくる滝の水」
 「垣越しに 見れども飽かぬ撫子を 根ながら葉ながら 風の吹きもこせかし」

    鮑の貝の片思ひなる

 「常に恋するは 空には織女 夜這星 野辺には山鳥 秋は鹿 流れの君達 冬は鴛鴦」
 「遊女の好むもの 雑芸 鼓 小端舟 大傘かざし 艫取り女 男の愛祈る百大夫」
 「恋ひ恋ひて たまさかに逢ひて寝たる夜の夢は いかが見る さしさし きしと抱くとこそ見れ」
 「いざ寝なむ 夜も明け方になりにけり 鐘も打つ 宵より寝たるだにも飽かぬ心を や いかにせむ」
 「王子の御前の笹草は 駒は食めどもなほ茂し 主は来ねども 夜殿には 床の間ぞなき 若ければ」
 「伊勢の海に 朝な夕なに海人のゐて取り上ぐなる 鮑の貝の片思ひなる」
 「鷲の本白を皇太后の箆に矧ぎて 宮の御前を押し開き 太う射させんとぞ思ふ」

 

    美女 うち見れば 一本葛 なりなばやとぞ思ふ

 「美女 うち見れば 一本葛 なりなばやとぞ思ふ 本より末まで縒らればや 切るとも刻むとも 離れがたきはわが宿世」
 「節の様がるは 木の節 萱の節 山葵の 蓼の節 峰には山伏 谷には鹿子臥し 翁の美女纏いえぬ独臥し」
 「娑婆にゆゆしく憎きもの 法師の 焦る上馬に乗りて 風吹けば 口開きて 頭白かる翁どもの若女好み 姑の尼君の物妬み」

 

    人あまた集めて、舞い遊びてうたふ時もありき

 「昔十余歳の時より今にいたるまで、今様を好みて怠ることなし。遅々たる春の日は、枝に開け庭に散る花を見、鶯の鳴き郭公の語らふ声にもその心を得、蕭々たる秋夜、月をもてあそび、虫の声々にあはれを添へ、夏は暑く冬は寒きをかへりみず、四季につけて折を嫌はず、昼は終日うたひ暮し、夜は終夜うたひ明かさぬ夜はなかりき。おほかた夜昼を分かず、日を過し、月を送りき。
 そのあひだ、人あまた集めて、舞い遊びてうたふ時もありき。上達部・殿上人は言はず、京の男女、所々の端者、雑仕、江口・神埼の遊女、国々の傀儡子、上手は言はず、今様をうたふ者の聞き及び、我が付けてうたはぬ者は少なくやあらむ」

    相具してうたふ輩は多かれど、これを同じ心に習ふ者は一人なし

 「声を破ること三ケ度なり。二度は法のごとくうたひかはして、声の出づるまでうたひ出だしたりき。あまり責めしかば喉腫れて、湯水かよひしも術なかりしかど、構へてうたひ出だしき。かくのごとく好みて、六十の春秋を過しにき」
 「習ふ輩あれど、これを継ぎ次ぐべき弟子のなきこそ遺恨の事にてあれ。殿上人・下臈にいたるまで、相具してうたふ輩は多かれど、これを同じ心に習ふ者は一人なし」
 「声わざの悲しきことは、わが身亡れぬるのち、留まることの無きなり」       後白河法皇

 

 

 「赤らみたり」は平家の赤旗ですね。院は、歌の世界をはじめ、あの平安王朝社会に実力主義を持ち込んだ、日本初代のイノベーターですね。即位前から貧富貴権を問わず、共に歌い明かし、人間そのものの心情を誰よりも解した。歌舞詩曲をして人世の和・楽しみを奨励・率先垂範した。アメリカも後白河院に倣うべきですね。

 

 

 

榎克朗 校注

 「そよ ほのぼのと 有明の月の 月かげに 紅葉吹きおろす 山おろしの風」  源信明
     新古今集・冬 初冬の風情、男女後朝の別れの艶に物寂しい気分を寓して

 

 

 

『梁塵秘抄』 後白河法皇撰

梁塵秘抄口伝集

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後白河法皇

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

百人一首

2001.11.18

 

        百人一首

 

 「あらざらむ この世の外の 思ひ出に 今一度の 逢ふこともがな」     和泉式部

 

 1235(嘉禎元)年頃、藤原定家により編まれた、奈良時代から鎌倉初期までの秀麗な王朝和歌集。定家は1162(応保2)年生まれ、公卿、正二位権中納言、勅撰集に最も多くの歌が採られた当時最高の文化人。わずか31文字の優雅な大和言葉は過ぎ去りし遥か彼方、山紫水明、美しい日本の四季の光景を彷彿させる。
 古来、日本人の季節観や自然観・美意識の原型をなし、細やかな情操・繊細な言語感覚・品位を身に着けるに格好の歌集。定家の生きた平安末期から鎌倉初期は王朝貴族が次第に斜陽化、武士階級が台頭する歴史の大転換期にあたる。

 

 「久かたの 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ」        紀友則
 「花の色はうつりにけりないたづらに 我が身世にふるながめせしまに」     小野小町
 「人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける」        紀貫之
 「古の 奈良の都の 八重桜 今日九重に 匂ひぬるかな」        伊勢大輔

 「春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山」        持統天皇
 「有馬山 猪名の笹原 風ふけば いでそよ人を 忘れやはする」        大弐三位
 「浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど あまりてなどか 人の恋しき」        参議等
 「大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみも見ず 天の橋立」       小式部内侍
 「誰をかも 知る人にせむ 高砂の 松も昔の 友ならなくに」        藤原興風
 「陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに 乱れ初めにし我ならなくに」      河原左大臣
 「かくとだにえやはいぶきのさしも草 さしも知らじな燃ゆる思ひを」     藤原実方朝臣
 「あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の 長々し夜を 独りかも寝む」       柿本人麿
 「み吉野の 山の秋風 さ夜ふけて ふるさと寒く 衣打つなり」        参議雅経

 

 「村雨の 露もまだひぬ槇の葉に 霧立ちのぼる 秋の夕暮れ」        寂蓮法師
 「秋の田の かりほの庵の 苫を荒み 我が衣手は露に濡れつつ」        天智天皇
 「嵐吹く 三室の山の もみぢ葉は 龍田の川の 錦なりけり」         能因法師
 「小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今一度の 行幸待たなむ」        貞信公
 「ちはやぶる 神代も聞かず 龍田川 唐紅に 水くくるとは」       在原業平朝臣
 「このたびは 幣もとりあへず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに」         菅 家
 「奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の 声聞く時ぞ 秋は悲しき」         猿丸大夫
 「世の中よ道こそなけれ思ひ入る 山の奥にも鹿ぞ鳴くなる」      皇太后宮大夫俊成

 「みかの原 わきて流るるいづみ川 いつみきとてか恋しかるらむ」      中納言兼輔
 「風そよぐ ならの小川の夕暮れは みそぎぞ夏のしるしなりける」      従二位家隆
 「筑波嶺の 峰より落つる 男女川 恋ぞつもりて 淵となりぬる」        陽成院
 「朝ぼらけ 宇治の川霧絶え絶えに 現れ渡る 瀬々の網代木」      権中納言定頼
 「難波潟 短き蘆の 節の間も 逢はでこの世を 過ぐしてよとや」        伊 勢
 「わびぬれば 今はた同じ難波なる みをつくしても 逢はむとぞ思ふ」      元良親王
 「淡路島 通ふ千鳥の 鳴く声に 幾夜寝覚めぬ 須磨の関守」         源兼昌
 「御垣守衛士のたく火の夜はもえ 昼はきえつつ物をこそ思へ」      大中臣能宣朝臣
 「世の中は 常にもがもな渚漕ぐ 海人の小舟の綱手かなしも」        鎌倉右大臣
 「由良の門を 渡る舟人 かぢをたえ ゆくへも知らぬ 恋の道かな」       曽禰好忠
 「風をいたみ 岩うつ波の己のみ くだけて物を 思ふ頃かな」          源重之
 「わたの原 八十島かけて漕ぎ出でぬと 人には告げよ 海人の釣り舟」      参議篁

 

 「夏の夜は まだ宵ながら明けぬるを 雲のいづこに 月宿るらむ」     清原深養父
 「やすらはで 寝なましものをさ夜更けて 傾くまでの 月を見しかな」      赤染衛門
 「めぐり逢ひて 見しやそれともわかぬまに 雲隠れにし夜半の月かな」       紫式部
 「天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも」        安倍仲麿
 「秋風にたなびく雲の絶え間より もれいづる月の影のさやけさ」     左京大夫顕輔
 「月見れば ちぢに物こそ悲しけれ 我が身一つの 秋にはあらねど」      大江千里
 「朝ぼらけ 有り明けの月と見るまでに 吉野の里に 降れる白雪」     坂上是則

 「来ぬ人を 松帆の浦の夕凪に 焼くや藻塩の身もこがれつつ」     権中納言定家
 「玉の緒よ 絶えなば絶えね永らへば 忍ぶることの弱りもぞする」      式子内親王
 「嘆きつつ独り寝る夜の明くる間は いかに久しきものとかは知る」    右大将道綱母
 「春の夜の 夢ばかりなる 手枕に かひなく立たむ 名こそ惜しけれ」      周防内侍
 「恋すてふ 我が名はまだき立ちにけり 人知れずこそ思ひ初めしか」     壬生忠見
 「忍ぶれど 色に出でにけり我が恋は ものや思ふと 人の問ふまで」      平兼盛
 「あひ見ての 後の心に比ぶれば 昔はものを 思はざりけり」        権中納言敦忠
 「ももしきや 古き軒端のしのぶにも なほあまりある 昔なりけり」         順徳院

 

 

 心ある人は、美しいもの自覚してやってゆくべきじゃないか。日本の言葉、美しい大和言葉、世界で最も洗練されたもの。

 

 

 

 

 

 

 
 

 

                  VOL.31        2001.11.4

 

        詩 魂

 

 「夕焼 小焼の あかとんぼ 負われて見たのは いつの日か」            三木露風

今回は、西東社「童謡・唱歌・こころの歌」から

 「兎追いしかの山 小鮒釣りしかの川  如何にいます父母」           高野辰之
 「恋しやふるさと なつかし父母 夢路に たどるは 故郷の家路」           犬童球渓
 「おもえば遠し 故郷の空 ああわが父母 いかにおわす」           大和田建樹
 「ねんねん ころりよ おころりよ ぼうやは良い子だ ねんねしな」          日本古謡
 「ねむれ ねむれ 母の胸に  あたたかきわが袖に つつまれて」           内藤濯
 「遠き山に日は落ちて 星は空をちりばめぬ きょうのわざをなしおえて
やすきみ手に守られて いざや楽し夢を見ん 夢を見ん」                 堀内敬三
 「季節が都会ではわからないだろと 届いたおふくろの小さな包み」           いで・はく
 「夏を愛する人は 心強き人 岩をくだく波のような ぼくの父親」         荒木とよひさ

 「フランス人形 すてきでしょう 花のドレスで チャチャチャ」            野坂昭如
 「あかりをつけましょ ぼんぼりに お花をあげましょ 桃の花」           サトウハチロー
 「わたしゃ音楽家山の小りす じょうずにバイオリンひいてみましょう」           水田詩仙
 「まさかりかついで 金太郎 熊にまたがり おうまのけいこ」          石原和三郎
 「百瀬の滝を登りなば 忽ち竜になりぬべき わが身に似よや男子と」          未詳
 「あるじは名高い いっこく者よ 早起き早寝の やまい知らず」            未詳

 「みかんの花が 咲いている 思い出の道 丘の道」             加藤省吾
 「故郷の岸を離れて 汝はそも波に幾月 旧の樹は生いや茂れる」            島崎藤村
 「ペルシャの姫なり 燃えたる唇と うつつに華やぐ うたげか 流る」          与田準一
 「春高楼の花の宴  栄枯は移る世の姿  むかしの光いまいずこ」          土井晩翠
 「仰げばとうとし わが師の恩  思えばいと疾し この年月」             未詳
 「子供の時 夢見たこと 今も同じ 夢に見ている この大空に」            山上路夫
 「何の負けるか今に見ろ 大きくなって 皆のため」                 吉田テフ子

 「すみれの花咲くころ はじめて君を知りぬ 君を想い日ごと夜ごと 悩みしあの日のころ  甘く薫り小鳥の歌に 心おどり君とともに 恋を歌う春」                        白井鐵造
 「幸せになろうね、あのひとはいいました。私は小さくうなずいただけで胸がいっぱいでした。 くちづけすらの想い出も のこしてくれず去りゆく影よ」                        西沢爽
 「これから始まる暮らしの中で だれかがあなたを愛するでしょう だけど私ほどあなたの事を 深く愛したヤツはいない はじめて愛したあなたのために」                     武田鉄矢
 「美しき 桜貝一つ 我が想いは儚く うつし世の なぎさに果てぬ」            土屋花情
 「うす紅色のシクラメンほどまぶしいものはない 疲れを知らない子供のように時が二人を追い越してゆく 呼び戻すことができるなら僕は何を惜しむだろう」                      小椋佳
 「あの頃の私にもどって あなたに会いたい  帰るわ あの日に」            荒井由実
 「まわるまわるよ 時代はまわる 喜び悲しみくり返し 今日は別れた恋人たちも 生まれ変わって めぐりあうよ  別れと出会いをくり返し」                          中島みゆき
 「あの頃の生き方を あなたは忘れないで あなたは私の 青春そのもの 人ごみに流されて かわってゆく私を あなたはときどき 遠くで叱って」                         荒井由実

 「喜びの 涙にくれて 抱き合う その日がいつか 来るように 二人の愛の 思い出そえて 忘れな草を あなたに  幸せ祈る 言葉にそえて」                           木下竜太郎
 「まぼろしの 影を慕いて 雨に日に 月にやるせぬ 我が思い つつめば燃ゆる胸の火に 身は焦れつつ 忍びなく  儚き影よ 我が恋よ」                             古賀政男
 「この広い野原いっぱい 咲く花を ひとつ残らず あなたにあげる 赤いリボンの花束にして  だから私に 手紙を書いて」                                    小薗江圭子
 「なぐさめも涙もいらないさ ぬくもりがほしいだけ 何気ない心のふれあいが 幸せを連れてくる ひとはみな一人では 生きてゆけないものだから」                        山川啓介

 「愛し合い信じ合い いつの日か幸せを 愛する人とめぐり逢いたい」          永六輔
 「妻をめとらば才たけて みめ美わしく情ある 友をえらばば書を読みて 六分の侠気四分の熱  恋の命をたずぬれば 名を惜しむかな男ゆえ」                        与謝野鉄幹
 「命かけて 燃えた 恋が 結ばれる」                             北山修
 「仲間を呼んで 花をもらおう 結婚しようよ mn mn」                  吉田拓郎
 「瀬戸は日暮れて夕波小波 あなたの島へお嫁に行くの 若いと誰もが心配するけれど 愛があるからだいじょうぶなの あなたとこれから生きてく私」                     山上路夫
 「かたい絆に想いをよせて 語り尽くせぬ青春の日々  乾杯!今君は人生の大きな大きな舞台に立ち 遥か長い道のりを歩き始めた 君に幸せあれ!」                     長渕剛
 「帰らぬ人達 熱い胸をよぎる  ああ日本のどこかに 私を待ってる人がいる いい日旅立ち 夕焼けをさがしに 母の背中で聞いた歌を道連れに」                      谷村新司

 

 やまとことば、和・雅・歌語etc.美しい日本語を自在に操れたなら…・♪♪♪♪

 










ZEPHYRANTHES
©2010